和泉市久保惣記念美術館

Kuboso Memorial Museum of Arts, Izumi

 和泉市久保惣記念美術館は、大阪府南部の泉州地方に位置し、弥生時代の環濠遺跡である池上曽根遺跡や、 「景初三年」銘のある青銅人物画像鏡が出土した和泉黄金塚古墳などがある和泉市内で、 綿織物業を営んでこられた久保家と久保惣株式会社により、国宝と重文を含む約500点の美術品、建物、敷地、庭園、基金が市に寄贈され、1982年に開館しました。 日本の絵巻・古筆・浮世絵版画・陶磁器、中国の青銅器・陶磁器・近代絵画(林宗毅氏の定静堂コレクション)、 またモネの《睡蓮》ほかの西洋美術など、現在の所蔵品は約11,000点に上ります。

 この他に、美術関連図書が約70,000点あり、その中に貝塚茂樹氏旧蔵書約30,000点、篆刻家園田湖城の印譜類約400点が含まれています。落ち着いた雰囲気は鑑賞にふさわしく、音楽ホールでのコンサートや緑豊かな庭園、表千家の不審庵と残月の席を写した茶室を楽しみながら、名品と出会える美術館として親しまれています。


婁師白 《雨後雲山図》 中華民国 (定静堂コレクション)

蒋通夫 《瓶花水菓図》 中華民国 (定静堂コレクション)

豊子愷 《庭院月影図》 中華民国~現代 (定静堂コレクション)